企画展
令和4年度秋期企画展 「冨田伊織作品展 新世界『透明標本』」
令和4年度秋期企画展では、狭山市出身の透明標本作家、冨田伊織氏作成の「透明標本」を展示します。皆さんは「標本」ときくと「ホルマリン標本」などを思い浮かべるのではないでしょうか。
今回展示する「透明標本」は、皆さんが想像する標本とはあまりにもかけ離れた存在であり、生物でありながら目に映る造形は、まるで鉱物で形作られたかのような美しさです。たんぱく質を酵素により分解し、肉質を透明化した上で、硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色しています。
冨田氏は北里大学水産学部在学中に、研究用の透明骨格標本に魅せられ、独自に制作を開始しました。
その作品は骨格研究の手法をベースとした本物の生物標本でありながら「命」をより身近に感じる「造形作品」としての魅力も併せ持っています。
日本国内ではもちろん、世界中で注目を集めています。