常設展示

狭山市立博物館の常設展示は「入間川と入間路-その自然と風土-」を基本テーマとして、そこで育まれ生活と文化を築いた人々の足跡にスポットをあて構成しています。はるかな太古の時代、狭山の地はアケボノゾウが生息し、ある時代には海が迫っていました。この地に人々の生活の痕跡が残されたのは旧石器時代で、縄文時代からは入間川の両岸に人々の定住が始まりました。

弥生時代の遺跡は未確認ですが、関東にも豪族があらわれた古代以降の狭山には多くの人々の生活があり、そして幾多の歴史がつくられ、断片とはいえ多くの歴史的資料が残されました。

縄文にはじまる原始時代から古代、中世、そして狭山の骨格が形成された近世、さらに明治維新以降現在に至るまでの狭山の歴史と人々の足跡を、実物資料、復元模型、レプリカ、映像などを展示し、編年的に紹介しています。

狭山常設展示

展示物紹介

常設展示室の一部をご紹介します。

太古の狭山

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    アケボノゾウの骨格標本

狭山の自然

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    狭山市内で採集された昆虫標本

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    狭山市内の野生植物パネル

原始時代の狭山

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    狭山市出土の縄文土器

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    縄文時代竪穴住居の復元模型

古墳時代の狭山

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    上広瀬古墳群 第8号墳模型

古代(奈良・平安時代)の狭山

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    狭山市内で出土した奈良・平安時代の土器

中世の狭山

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    狭山市内の板石塔婆

近世の狭山

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    村境論争の図(表)

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    村境論争の図(裏)

明治維新から現在までの狭山

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    入間馬車鉄道 復元模型

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終戦直後(昭和20年~21年)の教科書
右上の教科書は、GHQの指示により自分で文字を消させられた

狭山の民俗

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    昔の農家の生活用具

近世の生業(伝統産業)

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    脱穀の道具

収蔵品紹介

当館所蔵の収蔵品の一部を紹介します。
これらの収蔵品は常設展示はしておりません。

絵画

横山大観・藤田嗣治・河鍋暁斎など、期間を設けて入れ替えて展示(常設展示品ではございません)

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    横山大観「霊峰不二」

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    河鍋暁斎「ねずみの図」(狭山市指定文化財)

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    藤田嗣治「馬来風景」

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    藤田嗣治 「佛印風景」

  • 大塚花御史 「獅子舞」
  • 河鍋暁斎 「神楽の図」
  • 田辺栄次郎 「カダケスの山手風景」
  • 小谷野浩一 「遊」

木彫・鍛金・その他

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    三木貞夫「鵜」(日本美術協会展銅賞)

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    三木貞夫「ナーガル・ジュナ」

伊藤廣利「蓋物」
甲冑「紺糸威獅噛胴具足」
甲冑「紺糸威六枚胴具足」
甲冑「紺糸威段替胴具足」
脇差「泰信法橋源光平(江戸前期)」一尺八寸二分

常設展バーチャル見学

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常設展ガイドツアーを開催しています

当館では博物館ボランティア「さやまナビーズ」の皆さんが、それぞれテーマを設けて常設展示の解説を行うガイドツアーを、春(6月頃)と秋(10月頃)の年2回行っています。2023年10月に行われた第9回常設展ガイドツアーでは【仏子層産の化石 その2:メタセコイア】【関東を制覇した後北条氏と城山砦】【広瀬斜子織】【養蚕の仕事と狭山の養蚕信仰】【むかしの農家の生活用具】【奉安殿はどこへ行った?】【お茶だけじゃない!工業のまち狭山】の7つのテーマで開催しました。開催期間中の午前と午後に1テーマずつ、それぞれのガイドが常設展示会場でご説明いたします。お好みのテーマを選んでご来場ください。

第10回常設展ガイドツアー(2023年10月実施)のパンフレットはこちら