館長ブログ

博物館で体験! 木によるアート体験が新たな気づきを育む

数年前、コロナ禍の頃のこと、「博物館浴」と称した、博物館活用の健康効果が話題になったことがあります。海外ではエビデンスに基づいた臨床効果も立証され、我が国においても博物館関係者や研究者の間でも研究が進んでいます。博物館は非日常的な空間で新たな気づきの場です。現在開催中の企画展でも来館した親子連れの方々は、木のぬくもりや木との語らいを通じて子供の新たな一面を感じ取った方もいたのではないでしょうか。昨今、スマホ依存が、子供たちの脳の発達を妨げて、様々な弊害が生じてくることが言われ続けています。だからこそ木を通じて自然を知り、五感を働かせて木との対話を少しでも感じていただけることを願っています。木による子供たちのアート体験が、親子共々、新たな気づきを育み、忘れていた何かを取り戻していただけたら幸いです。