館長ブログ
博物館は子供たちの新たな発見の場、自信を与える場
現在、開催中の秋期企画展「江幡三香展~木と本とおもちゃの世界~」は、連日、多くの親子連れや小さな子供たちで賑わっています。子供たちは木のぬくもりや匂いを感じ取り、五感を使い思い思いに楽しんでいます。従来、博物館は、大人が子供に知識を与える場として位置付けられてきましたが、近年、多くの博物館・美術館では、体験型、参加型の展示デザインを取り入れています。
今回の企画展で作品と触れ合っている子供たちを見ていて、自ら作品の世界に入り、触れて体験することが子供たちの成長過程の中で大切なことであることを改めて認識しました。私は、博物館は、子供たちの新たな発見の場であり、子供たちに自信を与える場として捉えています。幼少期のほんの些細な体験が、知的好奇心を揺さぶり、スマホの世界のバーチャルな世界から少しでも脱却し、心のゆとりを取り戻すことを願っています。
