企画展

令和7年度 春期企画展 伊藤亘展 ペーパーレリーフの世界

 

画家の伊藤亘(1921-2012)は、ペーパーレリーフ作家として知られ、精巧で繊細な独自の手法を用いて数々の作品を生み出しました。ペーパーレリーフとは、カッターで切り抜いたボール紙を、高低をつけて何層かに貼り合わせ、木工着色塗料で着色することで独特の立体感を生み出したアート作品です。自身では「廃物利用の紙細工」と称していました。代表作にグリム童話やマザー・グース、宮沢賢治の童話などを題材につくられた作品があります。また、舞台美術家としての活動や段ボールでつくるお面の工作など教育分野でも多彩な才能を発揮していました。本展では、ペーパーレリーフ作品の展示と共に、制作技法や作品の題材となった童話についてご紹介するほか、舞台美術作品から伊藤亘の世界へ誘います。

 

<伊藤亘(いとうわたる)略歴>

画家・ペーパーレリーフ作家

大正10年(1921)ー 平成24年(2012)。新潟県新潟市生まれ。昭和49年(1974)より狭山市在住。印刷版下画工、看板工を経て、新聞社、広告代理店、出版社、食品会社でグラフィックデザイン、イラストレーションの仕事に携わる。昭和58年(1983)ペーパーレリーフの手法で「マザー・グースメロディ」の発表以後、「ティル・オイレンシュピーゲル」「グリム童話の世界」「宮沢賢治童話の習作」などの個展を各地で開く。平成12年(2000)狭山市美術家協会会員として、狭山市文化団体連合会主催「第1回狭山市民芸術祭」にて舞台美術担当以降、数々の作品に携わり活躍。平成28年(2016)狭山市立博物館にて「すごいぞ!神わざペーパーレリーフ展」を開催した。

 

 

🐘企画展関連イベント🐘

≪ワークショップ≫段ボールでゾウお面をつくろう!

伊藤亘が制作したお面をモチーフにした段ボールのお面をつくるワークショップです。

日 時:令和7年4月27日(日)10:30~12:00

定 員:15名(定員に達し次第締め切り)

講 師:当館職員・狭山ナビーズ

場 所:狭山市立博物館 1階 研修講義室 

参加費:500円

申込み:4月17日(木)9:00より 電話(04-2955-3804)または直接来館

 

 

≪特別講演≫さやまの民話朗読劇

伊藤亘作画「二つの太陽とダイダラボッチ」(さねとうあきら作)の朗読劇と紙芝居「ぽっくりこ」他を上映します。

日 時:令和7年5月11日(日)13:30~14:30

定 員:40名(定員に達し次第締め切り)

講 師:狭山放送劇団エコーズ、打揚真理子氏

場 所:狭山市立博物館 1階 研修講義室 

参加費:無料

申込み:4月22日(火)9:00より 電話(04-2955-3804)または直接来館

 

 

・工作教室「春のまいまい体験講座」※当日先着順、整理券配布、30分時間交代制

人気の砂絵や企画展にちなんだ工作もあります。

日 時:企画展開催期間中の土・日・祝日

受 付:①10:30~12:00 ②13:30~15:00 (受付は終了時間15分前まで)

参加費:300円~550円 

 

ベビーカーツアー ~はじめてのミュージアム~

お子さんと一緒に博物館を見学しませんか?お子さんを連れたご家族の方々向けに、学芸員が展示解説をさせていただきます。

日 時:4月6日(日)、13日(日)

受 付:10:00~12:00 随時

※博物館入館料が必要