学芸員ブログ
令和6年度歴史文化講座 「古文書からわかる江戸時代の狭山―養蚕地帯の女性は強かった?―」を開催しました
令和6年度歴史文化講座「古文書からわかる江戸時代の狭山―養蚕地帯の女性は強かった?―」が1月26日(日)に開催されました。
狭山市文化財保護審議会委員で当博物館の古文書読解講座の講師をご担当くださっている髙橋光昭先生をお招きし、ご講演いただきました。
かつて狭山地方で盛んだった養蚕や蚕の神を祭る行事として女性だけが参加した「オシラ講」についてなど、女性が強かった様相を江戸時代の古文書から読み解きました。
「オシラ講」とは、養蚕に従事する女性のみの講のことを指します。南入曽や上下奥富では毎年1月15日に、オシラ講を当番になった家で開き、オシラ様の掛け軸を掲げ白い団子を供えて、蚕の豊作を祈ったそうです。
今回は、文化12年(1815)に出されたオシラ講に名を借りた日待禁止の文書を読み下しました。
古文書から養蚕地帯の女性が強かった理由や、当時の風習、村人たちの生活を垣間見れてとても勉強になりました。
改めて歴史を知るには古文書など、資料の大切さを思いました。
髙橋先生、貴重なお話をありがとうございました。