学芸員ブログ
さやまの風景散歩~狭山市史跡巡り~(4/21)
4月21日(木)企画展関連イベント「さやまの風景散歩~狭山市史跡巡り~」を開催しました。
童絵作家・池原昭治さんの描いた狭山の風景ゆかりの地を当館学芸員の解説をまじえながら巡るイベントです。
今回は狭山市の入間川地区ルート約4㎞の道のりを巡りました。
さやまの風景散歩の様子をご紹介します。
まず始めに訪れたのは、福徳院不動尊にある綿貫家墓地。
綿貫家は江戸時代に栄えた豪商で、「西の鴻池、東の綿貫」と並び称されたお大尽だったそうです。
続いて訪れた先は徳林寺。伝「新田義貞の本陣」、伝「入間川御所」と呼ばれるお寺です。
八幡神社(本殿:市指定文化財建造物)
境内には新田義貞ゆかりの「駒つなぎの松」も有名です。
9月中旬には「八幡神社の鹿子舞」(市指定無形民俗文化財)も行われます。
入間川のほとり、旧鎌倉街道を歩き国道16号線の交わるところにある
清水八幡(市指定文化財史跡)にも訪れたました。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場した源義高を祀る宮と伝えられている神社です。
(現在、博物館にて池原さんの描いた源義高の絵を展示しています)
本富士見橋より眺める入間川。池原さんの童絵にも入間川が描かれています。
「お諏訪さまのなすとっかえ」(市指定無形民俗文化財)という珍しい祭礼がある諏訪神社。
最後に訪れた慈眼寺。「祝婚歌」で有名な詩人、吉野弘さんの詩が刻まれた石碑が2基あります。
以上がさやまの風景散歩になります。ご参加いただきありがとうございました。
現在、狭山市立博物館で開催中の「童絵作家・池原昭治展~残しておきたい狭山の風景~」にて
今回訪れた場所がモチーフとなった池原さんの作品を展示しています。
是非、狭山をお散歩された際には博物館にお立ち寄りください。