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狭山市

学芸員ブログ

20170702 投稿

「山下清とその仲間たちの作品展」 石川謙二君

来週7月8日(土)より「山下清とその仲間たちの作品展」を開催します。
山下清は千葉県市川市の知的発達障害児入園施設「八幡学園」の愛情あふれる教育のもと、貼り絵や絵画の才能を開花させました。その学園の仲間の石川謙二・沼祐一・野田重博もまた、障害を乗り越えて心に響く作品を残しています。

仲間たちの一人の石川謙二君(1926~1952年)は浅草の浮浪児でした。
言葉や数の概念はなく、体も小さく痩せていて、重い障害を抱えていました。右目はほとんど見えず、昭和十八年(17歳)には左目の視力も減退しました。

石川君の生き生きとした生活感あふれる絵には、いつも人物がたくさん描かれています。にぎやかな光景。でも、不意に町の中で、一人で立っている石川君の姿が心に浮かびます。浅草で人を見て育った石川君の孤独や不安、そして憧れ。石川君の作品から“人恋しさ”を感じた時、切ない思いがあふれ、胸が熱くなります。

石川君の生命力を感じる作品。
「山下清とその仲間たちの作品展」でぜひご覧ください。